ジョギングネタ。中足骨骨頭痛を治すためにも足指を積極的に使って歩く習慣の回復が重要、とのことで、
話題のビブラム社の5本指シューズを購入してウォーキングなどに使ってみています。
確かに靴の指が一本一本離れていると、足が地面を踏みしめる時に足先が自然に広がるのがわかります。
足の保護が優先の従来の靴では、足が踏ん張っている(本来指の間が広がる)ときに足先が靴の先端部に押し込められたようになり、
指が浮き、中足骨辺りで体重を支える癖がつきやすいことがわかります。
少なくともこのシューズは、従来の靴で指先を使わなくなった習慣病に対するリハビリ的性格を持つことは確かです。
この靴を履いて歩いた後に、現在愛用のニューバランス967(クッション機能満載で初心者向きといわれる)を履いて走ると、自分の足が
ドラえもんの足のようになったと錯覚するくらい、ある意味、両極端の性格のシューズなので、双方の良し悪しがわかるのも収穫だと思っています。
967では、ついシューズに頼りきりの走り方になってしまうことが分かったので、このシューズで走るときは足指をなるべく意識し、
靴の中で足裏をグーパーグーパーするように心がけながら走っています。
ファイブフィンガーズは、ウォーキングなどで積極的に使い、指先の筋力回復に役立てていきたいと思うものの、ソールの薄さからくる
足へのダメージも無視できないレベルで、私のような足裏の筋力の弱い初心者がこの靴でいきなり走るのは無理、と感じました。
ところで、ビブラム社のファイブフィンガーズというこのシューズの爆発的なヒットは、「BORN TO RUN」というアメリカ人の書いた
ノンフィクション本がきっかけなのだそうですが、この本を読んでみると、もう、なんというかスーパーサイヤジンの話?というくらい
人間離れした人々が次々と登場する物語の展開に、読みながらついていく気持ちが薄れていき、
「本当にこの本を読んだ人がその後、ファイブフィンガーズを購入してトレイルランニングしたいと思うようになるの?」と思ってしまいました。
ジョガー初心者の私には、あまりに飛躍した世界でありすぎ、物語としては面白かったのですが、共感できる内容ではありませんでした・・・。
「BORN TO RUN」も、ファイブフィンガーズも、何年もフルマラソンを走り続けたベテラン・クラスがたどり着く心境なのではないかと思った次第です。
(リリウム・タイニー・パディ 2010年新品種)
※追記:「BORN TO RUN」では、シューズによる故障の原因をつくったのはナイキだと、断言しちゃっておりますが、
少なくとも私の場合は、20〜30代に履き続けたバイク・シューズ、特に10年愛用したガエルネのシューズ(No.145)の影響が大きかったようです。
ニューバランスの靴を買う前に足裏をスキャナーで測定してもらいましたが、そのときすでに指先に体重がのっていませんでしたから。

(痛みがでたのは左足の人差し指付け根。右足に比べても左足は親指から母指球あたりに体重がのっていないことが明らか。)